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編集後記 |
1999年を迎えて翻訳生活レポートの「電話が恋しい」っていうの、実感こもってますねえ。筒井康隆でしたっけ、仕事待ちをしていると黒い電話機が大黒様の姿に見えるというようなことを書いていたの。あたしも仕事を始めたころは、留守電も持っていなかったし、いつ電話がかかってくるかわからないから、手のあいている時は出掛けられない。仕事をもらったら、よしっていうんで遊びに行っちゃうという、ひどい奴といえばひどい奴だけれど、納期にも余裕があって、いい時代でした。あれから十数年。いつのまにか自業自得が積もり積もって「電話が怖い」の世界に入っちゃったひと、あたしだけじゃないでしょう。でー、新年の誓い(おそらく大多数の人は毎年誓っていらっしゃることでしょう)――「納期厳守」。 |
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