この「講座」は、@nifty「翻訳フォーラム・アドバンスメント館(FTRAN2)」の第13会議室「翻訳JOB応援会議室」にて連載されているものを、著作者の許可を得てウェブ上に転載したものです。

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4.1.4 机・椅子など

机や椅子は、1日中使う専業翻訳者にとっては、疲れを大きく左右する重要な問題です。でも、二足の草鞋ではあまり関係ないでしょう。とりあえずは、食卓と椅子でもいいと思います。食卓と椅子の関係だと、机が少し低すぎるように思いますけど、高さ調節のできる椅子を使えば十分でしょう。

まあ、お金と場所があるなら、専業翻訳者と同じように専用の机と椅子を用意するのもいいでしょう。短時間でも、疲れ具合が違うのは事実ですから。せっかくですから、机と椅子についての選択のポイントを挙げておきましょう。

★机を選ぶポイント

十分な広さがあること

デスクトップパソコンは、意外なほど広い面積が必要です。ノートパソコンでも、キータイプの疲れを防止するために外付けのキーボードを使うなら、液晶デスクトップと同じくらいの面積が必要になります。

しっかりしていること

キータイプは、意外と机を揺らすものです。細い足が4本、というような机では、モニター画面が揺れたりします。商売道具の目を痛めますから、しっかりした、振動しない机が必要です。

高さが適切であること

椅子をちょうどいい高さに調節した状態で、キータイプがしやすい高さであることが大事です。どの高さがいいかは、キーボードにどういう角度で手を置くかによって大きく異なるので、自分の場合、どういう角度が楽なのか、いろいろと試してみる必要があります。事務用机の高さは、基本的に70cmですから、最近は、足にアダプターをつけて、72cmとか74cmにできるものもあります。

★椅子を選ぶポイント

適切な高さに調節できること

事務用の椅子などは、ほとんど、高さ調節が可能になっています。こういうタイプなら、まず、問題はないでしょう。

適切な高さとは、座面に深く座りかかとをつけた状態で、太ももの裏側が椅子で軽く支えられる高さです。座面が高すぎれば、太ももが圧迫され、足の血行が悪くなります。座面が低すぎれば、体重をすべてお尻で支えることになるので、疲れやすくなります。

お店などで実際に座ってみる場合は、靴を脱いで座ってみること。自宅でも靴を履いて仕事をしている人は履いたままでいいですけどね(^^;)

座面の傾き調節

最新の椅子は、座面を前傾させられるものがあります。長時間キータイプするような場合、座面を前傾させると、疲れ具合がかなり少なくなります。この手の椅子はちょっと高価格ですが、将来的に長く使うつもりならお薦めです。

ひじかけの調節

最近、パソコン作業をしやすいように、とのことで、ひじかけが調節できるようになっているものを見かけます。実は、私も使っているのですが、一番高くしても私にとってはまだ低すぎたりして、どうもイマイチうまくありません(座高が高すぎるのかなぁ^^;)。今は、ひじかけの上に座布団を重ねて高さを調節してみていたりします。まあまあの気はしますが、これについては、まだまだ検討の余地がありそうです。

イトーキの椅子には、ひじかけの前後の傾きが調節できるモノがあります。これなんかも、けっこういいかもしれないと思っています。ただ、イトーキの椅子は、座面の前傾角度が小さいのが残念です。

ひじかけについては、机に取りつけるタイプの腕を支えるアームもあります。以前は通販でも見かけたんですが、最近は見なくなりました。最近、姿を見たのは、銀座の伊東屋です。

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