この「講座」は、@nifty「翻訳フォーラム・アドバンスメント館(FTRAN2)」の第13会議室「翻訳JOB応援会議室」にて連載されているものを、著作者の許可を得てウェブ上に転載したものです。

この「講座」内容に関連する質疑応答は、@nifty「翻訳フォーラム・アドバンスメント館(FTRAN2)」の第13会議室「翻訳JOB応援会議室」にて受け付けております。

講座内容についてのご質問がある方は、どうぞ、上記会議室においでください。

4.1.1 パソコン

すきま時間を活用して、「どこでもオフィス」を実践するつもりなら、パソコンはノート型しかありません。二足は時間の制約が厳しいので、時間が空いたらどこでも仕事ができる体制を整えておいた方がいいと思います。そういう意味からも、私としては、ノートパソコンをお勧めします。

これから購入するのであれば、以下のような条件のマシンがいいと私は思います。

  1. Windowsマシン
  2. 軽い
  3. バッテリの駆動時間が長い
  4. キーがたたきやすい
  5. ハードディスクの容量が大きい
  6. メモリ容量が大きい
  7. モデムを内蔵している

1. Windowsマシン

使い勝手は、マックの方が上と言われています。それはそうかもしれませんが、世の中、Windowsの方がのさばっているのも事実です。クライアント側でもWindowsマシンであることが多いので、データの受け渡しなどの際、Windowsマシンの方が何かとトラブルが少ない、というのが、まず第一の理由です。

また、Windowsマシンは数多くの会社が製造していますから、自分の条件にあったマシンが比較的安価で見つけられる可能性も高くなります。

2. 軽い

「どこでもオフィス」を実践するためには、マシンを常に持ち歩く必要があります。ときどき「今日はあそこでできるから」と持っていくだけでも、重さは非常に重要です。1.5kg以下という軽いマシンなら、けっこう持ち歩けます。

3. バッテリの駆動時間が長い

移動する場合、ACアダプタまで持って歩いたのでは、かさばるし重い... でも、バッテリだけでは30分しか持たないのでは、とても実用になりません。最低でも1時間や2時間はもってくれないとね。

バッテリ駆動時間は、新品時にはカタログ記載くらいもっても、少しバッテリが古くなると、6割くらいまで減ってしまったりするものです。この辺りも考えて、現実的な時間がどのくらいになるのかを考える必要があります。

また、カタログや宣伝では、大容量バッテリを搭載した際のバッテリ駆動時間と標準バッテリの重さを書く、という方法で、長時間のバッテリ駆動ができる軽いマシン、というイメージを作ろうとしていることが多いので、自分が使うパターンにおけるマシンの重さとバッテリ駆動時間をきちんと読み取る必要があります。

CPUのクロックが速い方がサクサク動きますが、バッテリもより消耗します。二足用のノートパソコンは、CPUクロックが遅いほうがいいとさえ、私は思います。ちなみに、私のノートパソコンは、バッテリ駆動時には、CPUクロックを半分くらいに落とすように設定し、バッテリ駆動時間を引きのばしています。

CPUクロックが遅くていいということは、型落ちマシンでも大丈夫だということです。HDD容量が満足できる機種なら、新型が出て安くなった時を狙うのもひとつの方法です。ただ、新しいマシンの方がバッテリが大容量化する傾向もあるので、注意が必要です。

4. キーがたたきやすい

軽いマシンは小さいことが多く、キーがたたきにくいことがあります。私などは男で指もそれなりの太さであるためか、小さいマシンでは、ブラインドでガンガン入力することは不可能です。これは、店先で実際のマシンをたたいて確かめてみてください。

5. ハードディスクの容量が大きい

電子辞書などを搭載すると、1Gや2Gは、すぐに一杯になってしまいます。なるべく、ハードディスクの容量が大きいものを選んでおく方がいいですね。

6. メモリ容量が大きい

メモリが小さいと、動作が遅くなったりして、使いにくくなります。それだけでなく、メモリの代用としてハードディスクが使用され、バッテリの消耗が進みます。バッテリ駆動で使うことが多いなら、多少の出費を覚悟して、メモリ容量を大きくしておいた方がベターでしょう。

7. モデムを内蔵している

これは、最近のものはまず内蔵になっていますから、あまり気にしなくていいかもしれません。ともかく、納品だなんだで、ノートパソコンをグレ電(データ通信ができる灰色の公衆電話)につなぐことがけっこうありますから、モデムはあった方がベターです。

その他にも、私個人として、タッチパッドではなく、トラックボールの方が格段に使いやすいと思っています。ただ、この辺りは好みの問題でもあろうかと思いますので、店頭でいろいろと触ってみられたらいいでしょう。

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