HTMLの書き方 基礎9
発言番号 発言日時 発言者
01152 98/01/06 08:09 にゃん

あと少し、リンクについて言い残したことがあります

● 同一文書内へのリンク

翻訳フォーラムのHPに転載されているHNNを見ると、会議室のものと違い、最初に「目次」があって、目次の項目をクリックすると、その記事へジャンプするようになっています。このようなジャンプのために、<A NAME="">〜</A> というタグを使ってリンク先を定義します。

ジャンプ先に名前を付けるには、<A NAME="ARTICLE01"> などというタグを書きます。</A> で閉じるまでの範囲が、文書内のリンク先(アンカー)になります。ここへジャンプさせるためには、一般のファイルや URL へのジャンプと同じ <A HREF="">〜</A> というタグを使います。この例では、<A HREF="#ARTICLE01">〜</A> ですね。これを付けたところをクリックすると、同一文書内で ARTICLE01 という名前を付けた場所に跳びます。<A HREF>のほうには、名前の前に「#」が必要ですから注意してください。1つの文書の中に、同じ名前を2度使ってはいけません。

あまり短い名前を付けると、HTML 文書を書いているうちに、どの名前をどこに付けたか忘れてしまうかもしれません。いっぽう、非常に長い名前を付けた場合に、正しくジャンプできるかどうかは、ブラウザによって違うようです。適当に短く、わかりやすい名前を付けるのが良いでしょう。

目次から記事へジャンプさせた場合、それぞれの記事から目次へ戻るためのリンクも作っておきましょう。

● 別の文書内へのリンク

別の文書内の <A NAME> へジャンプするのも、同じことです。URL の後に続けて #と名前を書いて、<A HREF="hnn_0030.htm#5">〜</A> のようにすれば、そこをクリックすると、hnn_0030.htm というファイルの中の <A NAME="5">〜</A> へジャンプします。

● HTML 文書以外へのリンク

これまでに例示したリンクは、どれも HTML 文書へのリンクでしたが、リンク先として HTML 文書以外のファイルを指定することも可能です。そのときにどうなるかは、ブラウザ側の設定によって決まりますが、たいていは、次のようになります。

リンク先が「.txt」ファイルの場合、テキストファイルとして、ブラウザ内に表示されます。

リンク先が「.gif」または「.jpg」ファイルの場合、画像ファイルとして、ブラウザ内に表示されます。

リンク先が「.mid」「.wav」ファイルなどの場合、それぞれ midi ファイル、waveファイルなどを再生するプレーヤーが立ち上がります。他のプログラムを実行させるというのは、ブラウザにとっては不安なことらしくて、いいですか?という確認を求めるウィンドウが開く場合があります。

リンク先がブラウザにとって未知のファイルである場合、どうしますか?という問い合わせのウィンドウが開きます。「アプリケーションを選択」するか、「ファイルに保存」するか、「キャンセル」するかという選択肢が出るはずです。何かのファイルをダウンロードさせたくてリンクしている場合には、「ファイルに保存」を選ぶように明記しておくと親切でしょう。

● リンクの色

地の文章の文字色と、リンクの文字色は、HTML 文書の先頭のほうに書く <BODY> タグのオプションとして指定できるという話を、前にしました。ここで、地の文章とリンクが同じ色になるように指定するのは、あまりおすすめしません。リンクには下線が引かれるから、見分けがつくと思うでしょうが、リンク以外の場所にも下線を引いたらわからなくなるし、だいいちブラウザ側で「リンクに下線を付けない」という設定をしている人が見たら、どこがリンクだか見分けられなくなります。

色指定のない文章やリンクを何色で表示するかという設定は、ブラウザ側で変えることができます。必ずしもだれもがデフォルトの設定でブラウザを使っているとはかぎりません。HTML 文書で背景色を指定したら(とくに濃い色の場合)、文章とリンクの色も、それに合った見やすい色に指定しておくと良いでしょう。

前の記事 次の記事

目次

翻訳フォーラムのトップページ