翻訳生活レポート--ケモノ道--
駆け出し翻訳者のMONです。夫、子供あり。ここでは、翻訳や日常生活にまつわる体験レポートやコラムなどを掲載します。みなさまの寄稿もお待ちしています。
翻訳生活レポート 〜翻訳作業のBGM〜 (アンケート結果報告あり)
みなさんは、どんな時間帯にどのような音の中で翻訳なさいますか? オフィスなら、電話の音、コピー&ファックスの音、周囲の人が作業をする雑音、足音や話し声の中で作業するのでしょう。フリーの場合、自分だけの空間で、パソコンのキーボードの音だけがカタカタとなる中で訳出作業に追われるのでしょうか、子供の泣き声を背に仕事をするのでしょうか。窓ごしに車や自転車の音が聞こえてきたり、テレビやラジオがかかっていたり、好きな音楽を流したり・・・それぞれに色々な好みや環境があるかと思います。
私の場合、少し離れたバス通りの車の音と、晴れた日に遠くから聞こえるヘリコプターやジェット機の音が心地よく感じます。雨の音が聞こえるのも好きです。外にも出たくないからなおさら、雨の日の仕事ははかどるのでした。午後になって子供が次々帰ってくると、家の中は一気に賑やかになりますが、うるさくても集中できるたちなので、子供がどんな奇声を発してようが、友達が大勢おしかけようが、平気です。逆に、周囲がざわざわとしている環境の方が(私には)いいようです。あれをやって、これやってと注文されると、当然気は散ってしまいますが・・・。
でも、なんだかんだ言っても多いのが、家族が寝静まった後の真夜中の仕事です。訪問販売や宗教活動の人は来ない、掃除機やエステやお墓の電話もない、選挙カーも走らない真夜中は、チャットの誘惑はありますが(笑)、確かに静かです。ところが、庭から聞こえる「フォォ」という怪音(ネコの寝息(^^;)?)、突然のバリバリという音(ネコの爪とぎ)、窓から何かが入ってくる音(ウチのネコ)、どっからともなく聞こえてくる叫び声(どれもネコの仕業(^^;)?)・・・静かなだけにかえってビクっ!としてしまいます。そのうえ、恐がりなくせについつい見てしまった「リング」の生々しい映像が記憶に残ってしまい、一時期は、仕事部屋兼居間のテレビ画面が勝手について、何かがズリズリと這い出てくるような気がして落ち着きませんでした(笑)。
夜中はやっぱり音楽をかけます。私の場合は、「気分よく仕事ができる」というよりも「しーんとしないようにするため」です。最近好きなのがELTで、新しくないけれど杏里
もよくかけます。
<アンケート結果報告>
さて、このBGM(特に音楽)について何人かの方に、フォーラム上で、または個人的に、お話を聞かせていただきました。(「おしえておしえて」と私に迫られた方、ごめんなさい(^^;))
◎サイバラはまぞおさん:
(1)仕事を始めるとき:プログレ(シンフォ系) 例 Genesis、Yesなど。
(2)仕事がノリノリになってきたとき:ジャズロック
例:Hatfields、Henry Cowなど
(3)あまりに内容のない仕事で全身が怒りに震える時(含日本語原稿がひどいとき):
デスメタルがよい(ブラックメタル可) 例:Emperorなど
(4)深夜仕事がノリノリになったら:ジャズフュージョン
例:Bill Evans、Harbie Hancock、Larry Carltonなど
(5)元気が欲しいとき、疲れ果てたとき:モダチョキを聴いて踊りながら一息
つく(当然、ハセベノヴコさまの曲)
(6)短納期で終わらせたとたんに納期が延びた場合:メタリカかメガデス
スレイヤーとアンラックスも可
◎ヤマサキセイヤさん: 宇多田ヒカル、Tower Of Power、Jaco Pastorius。気持ちを落ち着けて仕事したいときにはグレン・グールド。
◎笑う猫さん: 同じく宇多田ヒカル。調子が悪くなると、「能力向上」「気分転換」というクラッシックが色々入っているCDをエンドレスで聴く(この2つのCDの副題が、「Ability Up」と「Feeling Convert」だそうです(笑))
◎NANAOさん: J-Wave。語りがうざくなってCDを聴く場合はアイリッシュ。超裏ワザで、「J-COM杉並お天気チャンネル」
◎nyanさん: 交響曲第9番、ベルリンフィル(カラヤン)、グレナディア・ガーズ軍楽隊(指揮:フレデリック・J・ハリス中佐) ベートーベン、メンデルスゾーン、劇付属音楽「真夏の夜の夢」作品61より「結婚行進曲」。
◎mimmkyiさん: 仕事中は気が散るのであまり聴かないけれど・・・という前置きで、仕事場音楽としてMegaDemoアーカイブのMODファイル。Crystal Dream II。
◎ホジスンさん: 仕事中は集中できなくなるので聴かない。掃除をしながら音楽を聴くのが好きで、「ライラヴ」「ドラジビュス」などが好き。
◎小野仙内さん: やっぱりキロロ。(聴くと気が散るというのに関しては)同じCDをずっと聴いていると気にならなくなる。
◎そふぃさん: 同室で仕事をする夫が嫌がるのでかけられない。音楽で気持ちを盛り上げたい時にはウォークマンやパソコンのCD-ROMドライブを利用してヘッドフォンで聴く。修羅場モードにシフトする時の定石はレニー・クラビッツ(でも、夫は自分が聴きたいときにはかけてる(笑))。唯一二人の趣味が一致し、聴きながら仕事できるのが渡辺香津美の『KYLIN』
◎ 「ボサノバ」「バロック」「ゴンチチ」を聴くというもお話もいただいています(^^)。
◎ ところで、インストゥルメンタルだと仕事中に良さそうですが、西村さんからの情報では、クラリネットなど中音域の楽器は仕事によくないそうです。人間の声に近い音域だと気が散るからなのだそうです。ピアノがよさそうだとのこと。なあるほどー!と思いました。(西村さん: アート・テイタムとビル・エヴァンス)
◎ 歌詞対訳部屋のボードオペのBottom Rowさんはどうしてらっしゃるのかな?と思ってお聞きしましたら、ふだん、聴き取りの仕事もあるし、歌詞対訳の仕事をする時は音楽を聴きながらやるので、それ以外の仕事の時に音楽をかけると気になってしまう。仕事中は何もかけず、しーんとした中でお仕事をする。音楽が聴けるスペースは仕事机から一番遠い場所にあって、音楽を聴く必要がある仕事はデスクにウォークマンを持ってきてやる、という、意外なようで、納得できるお返事をいただきました。
<番外編> 仕事が終わるまでお預け!の音楽
◎ 感情移入してしまう:サザン、ユーミン、バービーボーイズ
◎ 切なくなってしまう:スタージンガーの2コーラスめ以降(???)
宇宙猿人ゴリの歌(???)
◎ 遊びたくなっちゃう:上々颱風
◎ つい歌ってしまう:ビートルズ、ツイスト
◎ 気持ちがよくなる:ケチャ
◎ 楽器に手が伸びてしまう:バンドをなさっていた(いる)方々
◎ なんとなく呑気になってしまう:沖縄民謡。(タイ語、韓国語、中国語の曲というのも)
今回はいろんなお話をきいて、とっても興味津々でした。「こういう歌詞だと○○」というふうにご紹介できなくてちょっと残念です。来月も、どうぞよろしくお願いします。
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