この「講座」は、@nifty「翻訳フォーラム・アドバンスメント館(FTRAN2)」の第13会議室「翻訳JOB応援会議室」にて連載されているものを、著作者の許可を得てウェブ上に転載したものです。

この「講座」内容に関連する質疑応答は、@nifty「翻訳フォーラム・アドバンスメント館(FTRAN2)」の第13会議室「翻訳JOB応援会議室」にて受け付けております。

講座内容についてのご質問がある方は、どうぞ、上記会議室においでください。

7. あとがき

最近、本のバーゲンで衝動買いした大量の本の中に、「本を書くための本」(千尾将、実務教育出版)がありました。この本によると、「誰でも本は書ける。必要なのは書くぞという意志と書きたい内容だ」そうです。書き上げてみると、この二足の草鞋講座は本1冊という量になっていました。出版するかどうかは別として、実質的に本を1冊書き上げたに等しいんですね。

それにしても、ホント、長くかかりました。二足の草鞋講座の第一回をアップしたのが1998年10月21日ですから、もう、1年8ヶ月近くもたってます。実は、書き始めたときは、3ヶ月くらいで書き上げるつもりだったのです。でも、実際に書き始めてみると、各項目も思った以上の量になってしまいましたし、項目も「あれも、これも」とどんどん増えてしまいました。また、仕事が忙しくなって原稿が書けず、掲載間隔があいてしまった時期もあります。そんなこんなで、結局、長期連載になりました。

連載期間が長くなったことによる効用もありました。

もともと二足の草鞋講座を連載しようと思いたったのは、「二足から専業に移行して間がない今しか書けない」からでした。逆に、連載開始の時点では、専業ならではの側面にはあまり言及できないだろうと思っていました。結局、連載期間が長くなったことにより、専業での経験も含めることができました。特に、「さらなる発展を目指して」は、専業になってからの経験をかなり織り込んでいます。

いっぽう、長くなったためにきつくなったこともありました。実は、途中で何度か、「連載をあきらようか」と思ったことがあります。

1度目は、1999年2月に第二子、にこばっかいが生まれた前後です。嫁さんが産休に入ったとたん、第一子、こばっかいの保育時間が短くなってしまいました。その結果、仕事やフォーラム関係に使える時間が1日10時間強から7時間くらいまで一気に短くなったのです。しかも、年度末の忙しい時期。目の前の仕事を期限内に仕上げるだけで四苦八苦になり、連載の原稿どころではなくなってしまいました。2度目は、1999年の夏です。実は、1999年は半年以上もかかる大きなプロジェクトを受注していた年でした。前記の理由で年度末時期にこのプロジェクトの進行が滞ってしまい、締め切り間近の夏にしわ寄せが来ました。

しばらく書かないでいると、各項目で何を書くつもりだったのか忘れてしまいます。そこまでの流れも忘れてしまいます。勢いやリズムもなくなってしまい、改めて書き始めても、どうも筆が進みません。

こういうとき、「あきらめちゃおうかなぁ」という誘惑に打ち勝たせてくれたのは、「役に立ってます」、「楽しみにしています」というみなさんの発言でした。「バイブルです」なんて、過分な言葉もいただきました。

最後まで読んでくださったみなさんに感謝します。ありがとうございました。

B.RGDS, Buckeye

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