この「講座」は、@nifty「翻訳フォーラム・アドバンスメント館(FTRAN2)」の第13会議室「翻訳JOB応援会議室」にて連載されているものを、著作者の許可を得てウェブ上に転載したものです。 この「講座」内容に関連する質疑応答は、@nifty「翻訳フォーラム・アドバンスメント館(FTRAN2)」の第13会議室「翻訳JOB応援会議室」にて受け付けております。 講座内容についてのご質問がある方は、どうぞ、上記会議室においでください。 |
自分の価値を高める方法のひとつに、高効率化があります。
効率が高くなるということは、同じ時間で翻訳できる量が増えるということです。つまり、同じ時間を費やすなら、翻訳収入が増えるわけです。また、納期が厳しい場合には、スピードが速いこと自体が大きな価値となります。
そうはいっても、原文を読んで訳文を考え出すプロセスの速度は、各翻訳者の実力によって決まるものですから、簡単には変化しません。ここでも、「たゆまむ努力」しかないということです。
ただ、それ以外については、工夫によって効率を高められる部分があります。
ここまで読んでこられた方は、「3.9 仕事の仕方の工夫」で取り上げたような、ワープロやエディターの機能の使いこなしは実践されていることでしょう。一般に提供されている機能の使いこなし以上に効率を高めようとするならば、あとはカスタマイズしかありません。自分がよく行う操作を、マクロによって効率よく行えるようにするのです。
★人の作ったマクロの入手、利用
いろいろな人が自分用にさまざまなマクロを作って活用しています。その一部は公開されており、入手すればそのまま利用することが可能です。このようなマクロは、たとえば、@niftyのデータライブラリやインターネット、コンピューター雑誌の付録CD-ROMなどから入手することができます。水野麻子さんのように、自分のホームページでマクロを公開している人もいます(水野さんのサイトではWordのマクロが公開されています。ここには、翻訳フォーラムウェブサイトのリンク集から飛ぶことができます)。翻訳フォーラムのウェブサイトでも、秀丸マクロがいくつか提供されています。(翻訳フォーラムウェブサイト:http://www.fhonyaku.jp/)
人が作ったマクロの場合、自分が欲しい機能を持ったぴったりのマクロがあるとは限らないのが難点です。とくに公開されているマクロはメール用と文章執筆用が多く、必ずしも翻訳作業に便利とは限りません。
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